
自転車で病院の側を通った。
大きく窓を開けている一室から
ぽこぽこと風船が飛び出ていた。
次から次へと湧いて出るような白い風船。
「ふうせんがぁ、でてますよぉ!」
と大きな声で叫んだ。
ら、男の人がぴょこんっと出てきた。
ぽかんと口を開けて、
部屋いっぱいの風船が
高い明るい空に解き放たれるのを
二人で見ていた。
という夢をみた。
その次の日には、私のパートナーの
胸にタトゥーが彫られている、夢。
四つのモチーフが胸に並ぶうちの一つは
薬瓶。
なんでやろ。
「ええやろう」と自慢げな彼。
てらてらしたカラフルポップな図柄にうんざりした私。
夢でよかったわ。
これだけは。