ニュースを観ようと久しぶりにテレビをつけて
ロンドンハーツにでていた鳥居みゆきで手が止まった。
この人はずっとこんな感じなんだろうか、と
カルボナーラと味噌ラーメンとかにクリームコロッケと
お菓子だけで生きられるのかと
例えばそつなくその場はまとまって
心がくさくさして、違和感を感じて
顔がゆがんで急にだまりこみ、突然フフフーと笑う。
別の番組では収録の最中に興奮して吠えたてて脱走して
しばらくたってずぶぬれになって帰って来た。
「ふつうである」ことってのは、周りがぎょっとしない平均値。
それは他人と共生していく知恵でもあり
きれいなおべべ着て髪を艶めかし嫁いで行く
私ももちろんそうしたくて
そうして閉じこめたきゅうくつなおべべの中で
ぎょっとされたくない、ふつうに幸せをつかみたいと
思うそばから叫びたい私の心の声が
自己紹介
http://www.youtube.com/watch?v=YKeqVA9mFCY&feature=related
東京腸捻転 『妄想葬儀』
http://www.youtube.com/watch?v=8AIMeX_0HcQ&NR=1
小泉明郎の映像作品《ヒューマン・オペラ》の
銀色の顔した彼がホーホーホーホーと叫びつづける。
訳の分からない状況に面した時、
いまここに適応しないといけない、と、
全てを受け入れないといけないと、
見開いた目で戸惑う被験者のかわりに。
それはとても異質な表現で、でもほんとは心の中に
みんなよくわからない状況に適応すべく
叫びたい気持ちをおさえているんじゃなかろうか。
鳥居みゆきはそんなふうに
平均値よりも少し
心の栓が開きやすい人なんじゃなかろうか。
そして死をも軽々と飛び越えて笑い飛ばす。
悲痛で愛おしくなって
存在を消してくれと叫ぶINUのメシ喰うなを聴いて
米が食べられなくなってと
でもカルボナーラと味噌ラーメンだけでもせめて存在は保てるのでは
なんて問いつめたい訳じゃないけど
そこは論理じゃないけど
魅かれるのに彼女のことはやっぱりあまりよくわからない。
タワーレコード インタビュー
http://www.towerrecords.co.jp/html/layout/sp-img/200901/toriimiyuki/interview.html