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イザムドリーム
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大勢でイザム※の住んでる所へ遊びに行った、夢。
なんでイザムか未だに不明、それはさておき

彼のつくったアニメーションがすばらしすぎる。
疾走感あふれる船乗りの少女の背景には昭和の浜風を受ける漁港。
少し涼しく深くなってきた夏空は、トルコ石のような碧色。

二人になったとき(私は基本的に良いものだと思った時その人に一対一で伝えたい)
「いや!めっちゃよかったよ!どっかに持ってったらぜったいなんか形になるって!」
と励ますもイザムは嬉しくも遠い表情で
「ありがとう!うーんでも今はもうちょっとがんばるんだ」(原文ママ)

働いて自主アニメ制作を頑張ってる彼。
地元図書館の読書コーナーで語る二人。
アツいものを見たコウフンとともに
昼下がりの、ゆるくななめに差し込む陽を足元で感じていた。
私も頑張らななあと、視線を落としてじんわり広がる焦りを感じた。

その光は春の陽射しに似ている。
私の背中にゆるゆるだらだらと差す光。


早めに移動するか、と表に出て牛舎の近くを通る。
西部劇みたいな扉の向こうに
おやじがいる。
なんかのパフォーマンスか
いやどうもマジだ。
鍋みたいな牛角ヘルメットをかぶった、でぶでぶしたおやじが
原始的な腰巻きを巻いて
ちらっとしか見なかったけどどうも散乱してるのは鳥の死骸。
わっ、と思ったら隣の牛舎ではおやじがおやじと、ちちくり合っていた。
わっ、と思って、足早にかけぬけた。

歩道、U字の車止めを目に留めた時に
「ところで、その格好で行くの?」
と、連れに言われる。
イザムと、前の職場の友人と、もう一人背の小さい女の子は今は誰だかしらないが
三人は私のフォーマルでない服装をどうやら非難している。

小さい子は言う。
「みんな一年これを楽しみにしてるんだよ!?」
と。
たしかにピンクのドレスは彼女のかわいい印象に似合って
髪を詰めた友人はシックな黒いドレス。
イザムはぴしっとネクタイを着用している。
さっきまでそんな服来てなかったやん。いつのまに。

私はこの服しか持ってない。
イザムは何も言わない。

・・・・ううううっ
格差社会!!!

と叫んで跳ね起きた。



ううう〜
イザムー。


ってなんでイザムやねんて。



※イザムとはもちろんイザムです。
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by t-saekit | 2011-12-18 18:00 | 夢の通ひ路 | Comments(0)
ファッション・コンプレックス
ひたすら靴を探している。
履いて来た靴。
白と黒のお洒落靴。

夢の中のお気に入りのお店は
ちょい古くさい商店街の一角にひょっこり入り口がある。
実は奥に進むとモダーンなファッションビルにつながってて、
ひょっこりその一角が、レトロ商店街にクチを開け
傾いたイマドキのワカモノを取り込んでいるというそんな仕組み。
私も御多分に洩れず術中にはまって、つい吸い込まれて行く。
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履いて来た靴が、
っていうのもなんか入り口で脱ぐような気がして脱いでた記憶。
帰ろうとして


くつがない


靴は?

白と黒と、レザーで古着屋で買ったようなくたびれ具合の。



店員さんに聞くと
なんで靴なんか脱いだんですか
という表情。

そ そうでしたっけ
なんかみんな脱いでませんでしたっけ

だんだん焦りがのぼってきて、店内をうろうろして探す。
これじゃないんですか
と店員さんが見せる靴はにてるけどなんかちがう。

隣のフロアはメンズたちがぺらぺらした黒い皮のジャケットを売っている。
びかびかした蛍光灯シャンデリアが、青くて暗い空間で神経を逆なでする。
床のパネルが時々黄色く光って走り抜ける。
ここはレディスフロアじゃねんだよ な 視線と
そもそもテイスト違いだよ とたぶん言ってる冷たい視線

んなとこにあるわけないかと
向こうのフロアに抜けると

いきなりシンプルナチュラルテイストな店内。
ここがファッションビルの廊下に面したフロア。
なぜかグッドデザイン的なロッカーとトランクが印象ぶかい。
シンプルでもナチュラルでもなくてすみません
となんだか肩身は狭い。

是三つ、同じお店のようで
店員さんはさっきからうろうろしている不審者を不審がる目。
完全に不審がっている目。
完全に場違いな、目。
「あの人さっきからずっといるけど大丈夫?」とささやく声。
大丈夫、って、何に対して大丈夫なのか。



いくら探しても見つからない靴と場違いな自分。


目覚めた私はぼーっと、
靴、しろくろのやつ。。。

しばらくして、そんな靴持ってへんかったと思い当たる、
やりきれない気持ちの、そんな12月の朝でした。
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by t-saekit | 2011-12-10 21:41 | 夢の通ひ路 | Comments(3)
忘れられた風景
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『忘れられた日本人』 宮本常一

山寺に、紅葉を見に行きました。

高速道路でびゅんびゅん飛ばす脇をふと見やると
うっそうと茂る森。山。
たとえばこんなところでぽいっと降ろされたら
迷子になるどころか
生きて帰れる気がしない。


宮本常一の『忘れられた日本人』
日本全国を歩いて人々の生活を、その身を通して体験し、伝える地道な民俗学者。

対馬、伊奈での調査を終え、佐護へ行く宮本さんに
用事をすませた男たちが、馬に乗せて送ってやるという声を辞退して
じゃあ荷物だけとお願いしひとり山道を歩く。
道を歩くが、二股の細い方が本道だったりして、馬蹄のあとを探りさぐり、
しかも木が覆いかぶさっていて見通しが悪い。
どこかでおおいと呼ぶ声で、ようやく男たちに合流したが、
よぉこんな道、簡単には進めんやろうなどと聞くと
声をたてるのだ
と言う。
歌を歌うのだ
同じ山の中にいるものなら、その声をきくとあれは誰だと分かる
相手も歌い
こちらも声をかけておく
それだけで相手がどの方向へ何をしに行きつつあるかくらいは分かる
行方不明になっても誰かが歌声をきいていれば
どの山中でどうなったかくらいは想像つく
と言う。



そんな
そんな心もとない方法で!
と思うがそれがはるかな大地で生きる方法なんやろうかな
いまよりずーっとずっと敏感な感覚で
この身ひとつで獣道をかき分けて来た
山の景色をながめていると
忘れていた感覚がよみがえるような気がする。


その歌は追分のようで、
宮本さん曰くは、松前追分や江差追分のように抑揚ある洗練されたものではなく
もっと素朴な、馬方節のような追分であるらしい。




遊びもないから
とおくのほうまで
よばいに行く
台所なんかに若い者が寝ているので納戸で寝てる親を起こさないよう
敷居に小便かけると、きしまない。
帯を巻いて転がし、その上を歩くと板の間も音がしない。
娘と男を髪とにおいで見分けて
今とちごうてずろおすなどもしておらんから、、、
なんてその先はおっと。


メシモライというて
5つ、6つくらいのみなしごで
漁船に乗せられて仕事もせんで遊んでればよかった



なんちゅうことを聞けば聞くほど、まるで異国の語りぐさ。
そんな時代を知っている人も、もうどんどんいなくなる。
こういう生活を、高速道路でぴゅんぴゅんワープして
まったく忘れてしまったんやなあと思う。
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by t-saekit | 2011-12-01 13:22 | 雑食の本棚 | Comments(0)