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すべてのはじまり
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すべてのはじまりー絵本『すべてのはじまり』原画展
(文・森麻衣子 絵・佐伯朋子)

2011年6月7日(火)〜12日(日)12:00〜19:00
ヴァリエテ本六 〒113-0033 東京都文京区本郷6-25-14(本郷弥生交差点すぐ)
Tel/Fax: 03-3811-7466 Mail: info@honroku.jp

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▶森麻衣子サイト 展覧会紹介ページより
一人の人が生まれることの、普遍的喜びの根源は、
それが、自然の営みと、人間の祈りとが、折り重なって生じるということに、あるのだと思います。
そのことを一冊の絵本にまとめました。
本展覧会はこの絵本『すべてのはじまり』の原画展です。
イラストレーター佐伯朋子の芯のある優しさに満ちた世界を是非ご堪能下さい。

「人間が一人一人誕生するごとに、なにか新しいユニークなものが世界にもちこまれる…」
(ハンナ・アレント『人間の条件』(志水速雄訳)ちくま学芸文庫 p289)
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麻衣子さんから話をいただいたとき、
彼女のおなかには小さないのちがありました。

大切そうに抱えて
この小さな宝を両手で包み込んで
ゆっくりと運んでいるように思いました。
彼女のその細くて小さな手で、体で。

だれかがあかんぼを宿したとき、
ほかのだれかが前に来たら
「さっ」と、
「無意識に」、
おなかを守ると
言っていました。

そのことを思い出して
麻衣子さんもきっとその小さな体で
母という、昔々から流れて来た血潮の想いで
命を守るのでしょう。

その後、無事りっぱな女の子を両手に抱いた彼女に会った時には
すっかりりりしい顔つきになっていらっしゃいました。

私のうしろには私の母がいて
そのまたうしろには母の母がいて
だれかが
だれかを想うということを
感じていました。
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by t-saekit | 2011-04-28 12:25 | アート活動
お詫び
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(そんなに頻繁ではないですが、、、)


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メールアドレスはかわらず
t-saeki@topaz.plala.or.jp
です。


何卒よろしくお願いいたします。


佐伯朋子
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by t-saekit | 2011-04-12 15:30
大地にかかるメタルの皮膚
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このところ
地震や自身のなにやらで
忙しくしていたのですが
私はココロ落ち着くまで時間がかかり、ようやく
計画停電の間をぬって神奈川県立美術館 葉山館へ
エル・アナツイ展を観に行った。

アナツイさんは『アフリカ・リミックス』展にも出品されてて
でもどんなんやったっけとか思い、
無心の状態で入り口から入るとまずは木彫りの彫刻。
円空的な、とても原始的なその、ひと掻き。

の、次の部屋に行ったら

しゃらしゃらからからと、硬く波打つ一枚の巨大な垂れ幕、
というか、でかすぎてもはや布のようによれて、
よくみると小さくこまごまとつなげられているのは、金属の飲み物のフタたち。
べちゃんと潰したものや
ひらいて四角に折り直したものや
輪っかになってるもの(あの、上を回すと下にのこるやつ、たしか。)
が、銅線でつながれている。

赤系メタル集めた赤い垂れ幕と、同様、黒い垂れ幕。
おんなとおとこ
金銀が、ぎらりぎらりとさざめく中に
黄色や黒や赤や青やがちりばめられていたり
血のように泥のようにじわっと色がしみこんでいるものや
わっかだけのものは紗のように、涼しげに吊るされたものやなんかが、
精密なモザイク模様を織りなしている。
アフリカの土に
じゃりじゃりがちゃがちゃ、いやむしろ
とても上空から見たら


ふわさっ


とやさしく掛けられてるように思えた。


アナツイ氏が好きな言葉
「versatile」(多芸な、変わりやすいの意)
に込められたのは、移ろう視線や変化する表情、なのか。(神近美pdf)


アサンテ(アシャンティー)の王族のための織物、カンテクロス(ケンテクロス)。
アシャンティー王国の首都クマシ(現:ガーナの首都)で勉強していた事もあって
その織物との共通点が指摘されたりする。
ただ彼自身はガーナに30年、ナイジェリアで30年住んで
ほんとのところはわからないけど、どの地方、というのでもない
また、海外の空気もそのときに吸っていただろう
文化の交差点も見えていただろう、
そんな彼自身の制作の足元に
薮の中にあった、捨てられた大量のアルコール飲料のボトルがあって
自分の居る、このアフリカの大地の匂いをひとめひとめ織り込んで
それ自身が皮膚呼吸しているように見えた。


アナツィ氏の英語サイト → http://susan-vogel.com/Anatsui/Welcome.html
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by t-saekit | 2011-04-01 14:34 | 展覧会の館