カテゴリ:まぼろしの風景( 10 )
くらやみの中の声
f0033745_041522.jpg

4月24日 ダイアログ・イン・ザ・ダーク

薄暗い部屋で説明を受ける。

ここから先は真っ暗闇の世界です。
8人みんなが声を出しながらお互い助け合って前に進んで行きましょう。

そうミキティが言った。だからミキティ以外のメンバーも
あだ名でお互いを認識する。
夕方5時すぎ、外苑前の、とある建物の中。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
まっくらやみの中を、さまざまな感覚を使って進んで行くソーシャルエンターテインメント。
ただし、視覚以外の感覚を使って。
絵描きにはいちばんなくてはならない感覚をいったん閉じて
白仗片手にとぎすます匂い、聞こえる音、そこがどんな場所かを踏みしめ、
また、そこにどんな人がいるかということを全身で感じている。

いきなりとびこんだ暗闇はとても恐怖で
お化け屋敷に入るより足元はすくむ
不安で皆、「ミキティー!」とぎゃーぎゃー助けを呼ぶが
枯れ葉の場所やおじいさんの住むという古風な家を探索しているうちに
好奇心がまさってどんどん先に進むメンバーたち。

こらしてもこらしても見えない深い闇の中で
私はよりいっそう、人の親密さを感じた。
顔をみているより、よりココロに声が届きやすいんだと思った。
このひとがどこにいるか、何をして何を考えているのか、
もちろん皆、この非日常に興奮して
ココロの声は1.5倍くらいいつもより多めに発信してるんやろうと思うけど
オトコマエとか美人とか見た目のよさは吹っ飛んで、
繊細に反応してくれる人や、自分に近い人がとてもよく感じられた。
雑踏やネオンの中で消えかける人の声が、ここでは真っすぐ届くんやろうと、
そしてそれもまた、
ひとそれぞれの磁石があるんやろうなあ、きっと、と
くらやみバーで出されたワインのあと、ほろほろ、ほろ酔いで
もっとここにいて心だけで話をしたいなあと思った。

それでまた明るく強い色彩の中に戻ってきて
あの力強い人の声の感触を思いつつ、
絵に向かっている。
[PR]
by t-saekit | 2009-05-15 00:42 | まぼろしの風景 | Comments(1)
Brian Jones
f0033745_1263887.jpg

スキャンダル
ドラッグ
美しい服で着飾る王子のようで
破滅的な生活


鳴らしたい音を、きままに。
本当はそんなおだやかで幸せな生活を、
おんぼろトラックに積んだコットンに埋まって
汗まみれになっても、輝く太陽の下で
石が車輪にからまる音すら
彼にとっては音楽
たとえばそんな生活をしたかったんじゃないか、
と勝手に思う。


何年も前の夏、
ダンスイベントのボランティアで行った山梨の山奥では
自由な人々がいた。
色んな国から来た人々、考え方にしがらみのない人々、
派手なことやなんかに興味はなく、
ただ大地に裸足で
泥まみれで笑っていた。
ある晴れた夜、何人かでだらだらしていた時
どこの国から来たか目の前の男の子が
ヒマつぶし的にぽこぽこと、そこにあったバケツをたたいた。
するととなりにいた日本の男の子がそれに合わせて
机でリズムを奏で出した。
だんだん大きく賑やかになって
横の女の子も歌ってたような気がする。
私も笑顔で拍手のリズムを打っていたような、そんな夜だった。


ただ音楽が大好きな
男前のにいちゃん、
だったように思う。
たぶんそんな器用なことはできなくて
夢中になればそのまま夢中になりすぎて
神がかったように天才的に
堕ちるときは地獄まで
ちょっといろんなことに心をゆるしてしまったのかもしれない
でも最期は、
ほんとはそこから立ちなおろうとしてたのかもしれない

空っぽのプールに響く音楽の美しさ
奏でる喜びを全身で浸って

静かな農場の赤煉瓦の家で
音楽談義に花咲かせながら
おいしいお酒片手に仲間と笑う夜
それはそれは星の輝く、楽しい夜だったように思う。
[PR]
by t-saekit | 2009-03-30 01:30 | まぼろしの風景 | Comments(1)
All in the golden afternoon
f0033745_0204397.jpg

このページはある人のためのメッセージです。
電話でお話しするのは実はちょっとドキドキです。
考え考えしゃべっているのですが、まちがった言葉を言ってしまったりとか、
私は良くしてしまいそうなので。

All in the golden afternoon
物語のはじまり

Oxfordから乗り込んで、
ボートで川を下る夏のピクニック
うしろ足の長い兎は金の時計を持っていた
水銀中毒の帽子屋はちょっと気狂いじみている

どもりがちの数学教師はドードー鳥となって
彼女の横で即興のお話を編んでゆく

すべては金色に輝く午後のこと



f0033745_0363561.jpg

そしてサエキのムスメのひとり、ツイストバービー嬢。
ふつうのバービーとちがったおぼこい顔に胸打たれました。
小物たちは5、6年ほどむかーしにガチャガチャでバービーコレクションが!
テンション上がりまくりで撃ち落としましたが、
奇跡的に同じグッズはかぶることなく。ああ、かわええのお。
ちなみに京都南座でバービーイベントがあって、
梅宮アンナ氏がこのとおりの衣装をお召しになっておられました。。。
なにゆえアンナ嬢だったのか不明。でも野宮真貴姐さんを見られたのでよしとするか。


そして、そうでしたか。私は声が低かったのですね〜
ありがとうございました!これからもがむばります。むふー
[PR]
by t-saekit | 2009-03-26 00:48 | まぼろしの風景 | Comments(3)
母と、息子
f0033745_01481.jpg

オグシオ、
ってよく耳にしていたのですが、
最近まで会社名だと思ってました。
あの二人は「オグシオ製薬」とかのスター選手、だと思ってました。

少し前、オーラの泉に出ていたお二人に、はじめて真正面から向きあい、
まじまじと見ました。
若くて、かわいい、強い女の子、ふたり。

小椋さんのほうがにこにこ、ぐいぐい、
潮田さんはぽわーん、
小椋さんのアツい熱意で潮田さんはしらないままに
ここまできちゃったわ。
と、
やっぱり最初はそういうふうにお二人をみました。
でも
エハラさんいわく
ぎゃくです。

それは
潮田さんの方が小椋さんを実はひっぱっていると。

昔男の子であった超現実っ子の潮田さんと
ばっさりさっぱりしていると思った小椋さんはよくよくみていると
実は情がもろく涙もろくぐずぐずと、やわらかい印象で
そして運命のように出会った二人は
はるか昔に親子だったと

潮田さんが男の子で
小椋さんがおかあさんで
そういわれると、小椋さんがぼろぼろ顔をぐしゃぐしゃにして泣き
それを横目でちらっと見てさりげなくハンカチを渡す息子。
ちょっとドジする、いろんなものを受け入れて翻弄され、情け深い母を
いつもクールで無関心風に、でもちゃんと見て、支えている息子。

これからおふたりをそんな目でみることになるでしょう。
[PR]
by t-saekit | 2008-10-23 00:53 | まぼろしの風景 | Comments(0)
ヨエコさんが解体した
f0033745_0435413.jpg

解体したあとのヨエコさんを楽屋に訪ねたら
ちんまり立っていた。
あの渦巻くちからを、こんな小さな体で
と思ったらとても凄すぎてなみだが出る。

こんなにたくさんの、
ずっとずっと立って待っていた観衆のひとたちは
もはや立っていたことも忘れてただひたすら、ヨエコさんをみていたことだろう
一心にエネルギーを受けていたことだろう
そんな人たちに囲まれて、そんな人たちを囲む力があるというのに
なにを引きこもることが、なにを苦しいことがあるか、
と思うが、
苦しさを感じる人だから、苦しみをエネルギーにかえる人だからこそ
彼女をみな、想うのだと思う。

どこかの看板を見ただけで
この看板の向こう側に私の知らない人がいて、
ここに居を構えて、誰かと話し、そしてそこに私はおらず
と思うたびに、
私が思っている最中だというのに私はどこにもいなくなり
だれかにいつも浸食される。
街に出る度に、そこかしこの人とすれ違うたびに
ひょいっとその人の人生が私の中で勝手に始まり、
あっちいくたびこっちいくたびだれかの人生が私の中でかけめぐる
ことに恐怖を感じて、家を出たその瞬間から、
もうすでに帰り道に向かっている。
そして時々出ることすら出来なくなることも、現役でヘタレな私には
時々ある。

ということを
ヨエコさんのひきこもり出身の涙を見た時に私の中でかけめぐった。
だれかにもう取り込まれない!
と固く決意してもだれもいつでもやっぱり弱い。
弱さを知っているからこそ、強くなれる。
底を知っているひとは、下の下から根っこが大地をつかんでいる。

ももよんも私の弱さをちゃんと見抜いてくれていて、
ちゃんと指摘してくれていた。
まだまだまだまだ
私はヨエコさんに追いついていない

8年間という期間が信じられないほど濃いエネルギーを
凝縮し爆発させ散ったあのすごい人の
鍵盤のかけらを遺骨として
いつでも私の胸に掛けておこう。
[PR]
by t-saekit | 2008-07-22 01:38 | まぼろしの風景 | Comments(0)
冷たい空にぴかりと光る
f0033745_2165212.gif

今日はまた雨やったけど、底まで冷えない。あったかくなってきた!
もう春やねんな。

今年の冬はキンキンに冷えていた。
冷たい湖みたいに深い濃い夜空に、するどい目のようにぴかりぴかり映える星々。
オリオン座だけがやたらとくっきり見えて、帰り道、
あとから思うとそれはリゲルのつよく放つ白い光で、
あれとあれはとても光っている。あれはまた白く強い!

そうか、肩のほうはベテルギウスってんで赤く弱く光っていたな、
左に真っすぐ、これはこいぬ座のプロキオン、
逆三角形の底頂点はおおいぬ座のシリウス!冬の大三角形!
星座の本片手に明日は周りの星を結んでみようと鼻息荒い。

さらにのけぞって世界を大きくみると、
三角形を囲むように冬の大六角形があるとな!
そんなん言うたらなんでも角形になるんちゃうん
とか思いつつ双子座とぎょしゃ座の発見はいまだ果たせず。

あ、ちなみに高校は天文部でした。てへ。
合宿で行った和歌山の生石高原。なだらかな若草の山でテントを張り
寝転んで見上げた満天満天の星!!落ちてきそうなほどにチカチカ輝く!

・・・、この高原には『童謡トイレ』があるんですよ・・・
設置してあるセンサーに気づかれたら最後、
真っ暗闇のなか、あかるくひびく懐かしいあの童謡、この童謡。
私にはひとりで入る勇気はありません。


もう今見ると空はゆるんで白い。
星も今はもうぼんやりぬるま湯でただよってるみたい。
[PR]
by t-saekit | 2008-02-27 02:20 | まぼろしの風景 | Comments(0)
惑星の未来
f0033745_1218271.jpg

静かなお店ではみんな繊細に触る。ゆっくり歩いてほほ笑んだりもする。
そういう店なら傘を置いていても盗られたりなんてあんまりしない。
スターバックスコーヒーで意識せずに紙ゴミと不燃ゴミを分別している。
と思う。でもそういうことだと思う。そういうふうに自主的に、自然とそういう雰囲気を察する。
そうすると長持ちするものを、愛でていつくしむことを理解できる。
買い物は嫌いだ。物が増えていくことは怖い。
手に負えない。
街は手に負えない飽和状態をも超えてる。
お金かけて作る責任はお金かけて回収しないといけない重荷を知ってるのか。はたして。

自主的に、自然と、愛でる雰囲気を察する世界を提示すること。を。
エコバッグを作ることがエコロジーを提起することではない。
そして
絵の具は水に流さず、油物は拭き取って洗う。
エアコンをつかわなくても窓を開けると涼しい風が入ってくる。
涼しい風が入ってくるような世界に、しないとな。
[PR]
by t-saekit | 2007-05-20 13:01 | まぼろしの風景 | Comments(0)
暮云灰
f0033745_7442825.jpg

劇場、舞台。閉ざされた世界囲まれた世界。
万物のうちのひとかけら、美しいものを集めてつくる世界。

一歩外に出るとハゲしい看板やらが私を浸食するので
耳を目をふさぎたくなる。
大きな声と声。「キレイな」壁紙で生々しいものたちを塗りこめる。

目をそむけたくないけしきを増やしたい。
だからとりいそぎは美しいものを囲んでしまいたい。
[PR]
by t-saekit | 2007-05-14 00:18 | まぼろしの風景 | Comments(0)
インスピ
f0033745_1936764.jpg

アカペラグループではなく。そうするとRagfairが好きですが、それではそれは先につなげることにしましょう。

_レーション、の源について。
ここのところずっと絵を描いています。あんまりすごく進みませんが
春なので萌え萌えしているのです。
あたたかいとインスピレーションも萌えいづります。
毛穴が開いてきっとドーパミンが出るのでしょう。
そうするとお風呂の泡も雲となるのです。私の場合。

あと、私の絵はメルヘンではなくファンタジーと言ってください、ぜひ!
おとぎばなしではなく
現実の世界からふと浮いた、幻想の異世界を見たいのです。
だからあくまで現在の現実に沿うようにして、ある瞬間軌道がぐいっと押し上げられ
それは飛行機で飛ぶように
はるか上空をまさに飛んでいる不思議さと、そんな中フライトアテンダント達はジュースを配りにくる現実と、
その狭間をみたいのだと思います。わかりますかね。
いまいち説明うまくないのですけど。

それから強烈にいいもの(偏見)をみたときで、
先のRagfairが先日六本木ヒルズアリーナでライブをしていたのですが
本当にエンターテイナーである彼らはすばらしかった!
もちろんボイスパーカッションや見事なハーモニーも(MCも?)売りポイントだと思いますが
あの楽しそうな雰囲気が、
酸いも甘いも噛み分けた渋み、を超えたものを含んでいるかどうかはもはやこの際、
とにかく笑顔でいることと、今、楽しんでいることを相手に伝えられたら。
ということのすごさを全身で受け取りました。
夜の遊園地でぴかぴか光る電球、鮮やかなステージ!
ああ、楽しそうだ!そういうお祭りを!!
そのときは私に舞台美術をやらせてください。衣装とかもファンタジックなものがいいな。


どうやらなんか、話、つながりましたかね。
[PR]
by t-saekit | 2007-05-06 20:25 | まぼろしの風景 | Comments(0)
発酵。
f0033745_2333965.gif
f0033745_2335368.gif

ようやく夏のにおいがしてきました。

この暑い空気に蒸されて押し出された色彩を
今、描きとめようとしています。
近い内、いろいろな色をお伝えできたらと思っています。

使用紙:無印良品 再生紙 らくがき帳
[PR]
by t-saekit | 2006-05-22 00:08 | まぼろしの風景 | Comments(1)