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ライオンの夜、ナイフの昼
七月十日、
その日はいつもはしない立ち仕事と接客をして、
最近は作品を出版社?に持っていこうかと思ってファイル作りをして、
いつも電車の窓から見える気になるあの坂道は「かなざわかまくら道」という道だと知った
それくらいしか思いつかない、
その夜。

植物園のような、広場がつながっている小径/行ったことのない向こうの路の先の広場。
私は何かを取りにいかないといけないらしい。
と、そこに向かうとそこはライオンがいる広場だった。餓えたライオンの何頭かが私という食べ物を追いかける。
そうこうしてると男性(なぜかバイト先のリーダー)が私と一緒に行ってくれるらしい。
最初、問題ないように言ってたけど、私の目的地がライオン広場だと知ったら
ふと「まじ?」みたいな顔になったけど少し考えて、私は女で、しょうがねえほっとくと大変だろ
ってな顔になりもはや死ぬこともいきなり覚悟したような顔つきになった。
男の人は大変だ、私は盾は必要ないと思ってたけど、動物的にそうしてくれてるのだろう。と思っていた。

それでそんなライオンとこれから格闘しないかん、そんな夜なのに、
空は澄み、星はまたたいていた。いざゆかん、ライオン広場を前にした右肩方向にはなぜか巨大な灰色の煙突と工場。
※画像はクリックすると少し大きくなります(文字とか見やすなるかも)
ライオンの夜、ナイフの昼_f0033745_21102097.jpg

それからライオンと格闘したか自分でも定かでないが(夢だから)
ふと、うす水色に光る心地いい昼、小学校ぶりに大好きな友人(顔は知らない人)と再会、彼女が素晴らしい銭湯建築に連れて行ってくれる。
途中、高架越しにバイト先の近くの高層マンションが見える。
銭湯は、藍色とレモン色が美しく配色された幻想的なタイルが貼りめぐらされた伽藍、
私は「カメラ忘れた・・・」とショック。
道を進む、魚屋。顔がうすくすすけ、髪がちりちり縮れたおばあが両手に包丁より長い感じのナイフを持ち、
呆然として椅子に座り固まってしまった二人の魚屋の前に陳列している魚を狂ったように円弧に切る。
あ、狂ったようにじゃない、狂ってるんや、と気づいたのは遅くおばあは魚屋店主の太った方の腹をナイフでついばむ。
もう狂っている。
店主もきっとこのおばあが店に来て魚を切り始めたその瞬間から、この狂ったおばあがうちを選んだ不運を半ばあきらめている。おばあはもう一人の痩せた店主の腹もついばみ始める。
あ、やばい、なんとなく最初はもしかしたら少しのけがで済みそうで、店主も後々に「いやああの時はちびったよ」とか言う明るい日もくるかもしれないと、どこまでこのおばあはオイタをするんか傍観してたけど事態は甘ったるくなくおばあは店主の顔を裂き始めた。
ライオンの夜、ナイフの昼_f0033745_219205.jpg

あ、あ、あかん。最後の方は見ないようにしたけど夢やから見てしまう、
っていうよりそうなることを私はもはや知っている。警察、警察を、と走った。
もう警察もあかんかった。おばあは(もしかしたらおばあの他の一味)もう来てて警察官の顔を裂いてた。
そしてあとずさりしながら見上げた空は相変わらず白く輝いていたし、
まぶしい美しい陽の光が木陰から漏れてた。
下ではこんな殺戮があるんだけど、なああああ、とか思い、そんなひどい日常はおかまいなしに地球は動いて鳥がさえずるのね、そしてそんなに風は涼しく吹いているのに狂った日常は無防備で穏やかな日に突然やってくるのね。とか思った。

どうにも説明はつきませんし、へんに教訓じみるのは違うのでとりあえず塊のまま吐きました。
(後半の絵がどうにも雑なのはあまり見たくないからですー)
ライオンや、ナイフ、えんとつ、とか夢判断的にいいのか悪いのかよくわからん・・・
このまま夢を見続けたらこの狂った夢のまま閉じ込められたらという恐怖とそれと対照的な(!)穏やかで美しい空が印象的でした。
by t-saekit | 2007-07-18 22:26 | 夢の通ひ路


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