人気ブログランキング | 話題のタグを見る
演目「開かれた研究室」
演目「開かれた研究室」_f0033745_1394352.jpg

※クリックするとメモは大きくなります。
演目「開かれた研究室」_f0033745_1395658.jpg

「なんでこうなるの?どこからきたの?どこへいくの?」

といつも思っている私にとってひそかにココロ寄せる場所は、東大の博物館。
そんな折、東京大学総合研究博物館長の西野嘉章さんが21_21デザインサイトで講義をとな!
先週土曜日、陽ざしの心地よい吹き抜けで行われた講義はめちゃくちゃおもしろくて、
実はもう少しヴンダーカンマー的な、埋め尽くされた「棚」の話が聞きたいなーと、
思ってはいましたが、(小石川分館の陳列棚の美しさよ!)
もう少し根源的な話で、でもその、
かたっぱしから収集するそのアツいココロイキはしかと受け取りました!

そして、
サヘキのアタマには、

「アート&サイエンス」

という言葉が天啓のように響いている。
(ソニア・パークの ARTS & SCIENCE を含めても、とてもよい ってカンケーある?)


放散虫の、なにあのアミメ!レースみたいに美しすぎ〜
とか、O型と花の蜜の関係?って?などなど、この世の不思議の数々。


磨いていけばきっと私なりに提示できると思っている表現は
幻想的なほどに美しくかつ
時に妖しい魔界が口を開いて、おびきよせたとしても
立ち向かえる心の強さと、暗い淵を覗く軸足が地にふんばれるたくましさとを持ちながら
やっぱりへんてこたのしい腰クダけの人々、場所、イキモノ。さまざまな登場人物と舞台のセット。

そうなの、だからここであらためて思った先の天啓の中身、
現代美術館で実はハタラくさへきは、
もっともっと身近でひらかれたところに降ろしていきたい、ということ。
背中を向けた世界のしっぽではなくて
もっと真正面に向いて、その美しいコートを見せてほしい。
ものがたりの含まれた舞台やステージに、エンターテインメントの場所に、
世界のかけらを撒いていきたい。


美しい世界の断片をばらまく作業にはやっぱり絵として美しい必要があると思っている。
こっちの方はそういう意図の意匠かもしれんけど、
背景はおろそかやで、とかかもしれん。
たぶんそれはしょうがない。へーだからこんなカタチなのね、とかミーハーに
ファッションデザイン的にその造形でいきなり魅かれれば、それだけでいい。
その入り口を多く見せていきたい。


美しい本。
東京大学コレクション CHAMBER of CURIOSITIES図録
写真/上田義彦
アートディレクション/原研哉
企画・編集/西野嘉章(東京大学総合研究博物館教授)

ーついでに原研さんといえばもういっちょ
原研哉さん愛知万博の初期プロモーションはすばらしすぎた。
キャラクターなぞをつかわず自然の中に有る生命や造形への"気づき"をうながし、
(だからロゴも「点線の丸」で、そこにあることを気づかせるような)
また、たしかグッズ展開等も極力避けてたんやったっけな、万博へ運び込まれる
どうしても必要な段ボール類に最低限貼る「ガムテープ」で、
ビジュアル展開をする、というもの。
実現することはなく、残念・・・もりぞーやきっころではなく
ここができればもっと違った日本になってたかもね・・・
たとえば「エコバッグをつくる」時点で、すでにエコじゃないやい!
と思う。ー


大事なのはそれを興味持って
しくみに驚嘆したり/すごい綺麗ぃ!/なんで〜?
ってことだと思う。

にほんごであそぼ の永く伝えられて来たことばのたのしさ
どれみふぁワンダーランド の 音と声とそれをつなぐ音楽!
ひらかれた研究室のあとを追って私も
たのしく幻想的で神秘のステージが作れたらいいな。
by t-saekit | 2009-07-29 01:45 | アート活動|構想


<< ムーン・パレスを描く 終了しました! 潮は一日二度満ちてくる >>